地域福祉教育について

1.静岡県の地域福祉教育推進に係る基本方針について

~「みんながしあわせ」と感じられる地域をつくるために~

これまで福祉教育は、小・中・高校などを中心に福祉について理解させるための授業や体験の機会を設け、福祉教育を進めてきましたが、これからは、多様な人が居住する地域において、おとなも子どもも共に福祉について学びあう機会をつくり、自分の生まれ育った地域に根ざした「福祉のまちづくり」を進めるための福祉教育が必要です。
そこで、家庭・学校・地域が連携を図り地域福祉を推進するための基盤となる福祉教育を、県民の誰もがいつでも、どこでも主体的に学習し、計画的・継続的に推進するための手法を示すため、基本方針を制定しました。

福祉教育とは

すべての人間が生命ある存在として尊ばれ、差別や排除されたりすることなく、社会生活の中で共に支え合い、一人ひとりが生きる喜びを味わうことができるよう「共に生きる力」を育む教育とされています。(※出典:全国社会福祉協議会「学校における福祉教育ハンドブック」1995)

地域福祉とは

福祉とは、「快適な生活状態」「満たされた生活状態」にあることを指す言葉。それは「一人ひとりが幸せな状態」。すなわち、「みんなのしあわせ」。
社会福祉とは、一人ひとりが「福祉的な状態」になるようにするための社会制度
地域福祉とは、一人ひとりが自分の暮らす地域で幸せな状態を感じられること。

すなわち、みんなが「しあわせ」と感じられる地域を作ろうとする営みです。

地域福祉教育とは

地域に生活するすべての人が、お互いにその存在を認め合い、支えあいながら「みんながしあわせ」と感じられる地域とするために、家庭、学校、地域において、行動する人を育む教育実践です。

地域福祉教育の推進者間で目標・役割の共通認識を持つために、静岡県における地域福祉教育の目標・役割を明確にして、福祉教育を推進する者同士が共通の認識を持って取り組めるようにする。
また、社会福祉協議会が、地域福祉教育の推進機関の一つとして中心的な役割を果たすため、福祉教育を効果的に進めるための具体的な展開手法を示す役割を担っています。

具体的な内容については、「静岡県の地域福祉教育推進に係る 基本指針」をご覧ください。

2.福祉教育副読本の作成について

本会では平成24年度に、全国では例のないICFの視点による「福祉教育副読本」を作成いたしました。

従来の障害や高齢の疑似体験が、障害のある状態を疑似的に体験し、障害のもつ負のイメージだけを伝えるものや、当事者不在のプログラムでは、能力の低下を体験するに過ぎません。ICFの視点とは、一人ひとりの生活機能に着目し、本人の強みやその人を取り巻く環境も注視します。作成した「福祉教育副読本」は、「マイナスイメージではなく、プラスイメージから始まる副読本でありたい」というコンセプトのもと、高齢者や障がい者を素材とせず、日常の生活の風景を描いています。

3.福祉教育副読本に係る活用プログラム集の作成について

上記、福祉教育副読本をより活用していただくために、平成26年度にプログラム集を作成しました。この活用プログラム集では、福祉教育副読本の「ねらい」や「ストーリー」を解説するとともに、8つのカテゴリーに分類し、全21の活用例を掲載しています。地域福祉教育を実践している多くの関係者に方がより活発化な活動を行えるよう、福祉教育副読本及び活用プログラム集を手に取っていただき、家庭や学校、地域などでご活用ください。