事例7:生活困窮者就労訓練事業の実施

農場整備事業を通して、仲間と共に働く喜びを…

活動データ

  • 実施回数(頻度):6回実施(毎週1回月曜日)
  • 利用者数:1名
  • 取組に関わる人員:職員1名、利用者5〜6名
  • ボランティア人数:なし
  • 取組に係る経費:なし

担当者コメント

普段の障がいをもつ利用者さんではなく、異なる背景をもっておられる方との関わりで、当初はこちらにも不安がありました。ただ、ご本人の目的以外にも、事業所の利用者さんが外部の方とふれあい、一緒に汗を流したことが貴重な経験になったと思います。受け入れる側にとってもプラスになることがあり、今後も機会があればぜひ実施していきたいと考えています。(杉原章哲)

取り組みに至った背景や経緯、準備期間等

平成27年5月実施の浜松市による指導監査説明会の席上、担当者より、「生活困窮者就労訓練事業」についての説明があり、この事業のことを知った。社会福祉法人の制度改革の中で、「地域における公益的な取り組み」が重要にな ってくることも予想され、施設長が、ぜひこの事業をやりたいと手を挙げた。平成28年2月、生活困窮者就労訓練事業認定申請書提出。同年3月、認定通知書が届く。

取組内容

浜松市生活自立相談支援センター「つながり」を通して、就労支援を受けている50歳代の男性を受け入れさせていただいた。その当時は仕事に就くことはできていないが、働く意欲はあり、その入り口を模索しているという状況だった。

ご本人と相談し、外の畑仕事に興味があるということが分かり、農作業を利用者さんと一緒に行うこととなった。当事業所が業務提携させていただいている、株式会社知久の農業事業部の仕事に一緒に参加、ご本人の体調を考慮し週に1回、毎週月曜日の月4回ペースで仕事をしていくことに決まった。

作業内容は主に畑の除草、石拾い等、野菜栽培における準備段階の作業で、作業時間は10時から15時の中の4時間。事業所の障がいをもった利用者さんや職員と、仕事を通してコミュニケーションをとりながら楽しく仕事をし、今後の就労につなげていただけたらとの思いで実施した。

取組の成果や課題

男性は寡黙な方で、人との関わりも遠慮がちな様子ではあったが、回数を重ねるうちに、利用者さんとおしゃべりしたり「がんばろう」と励ましたり、「これ運んで」等、お願いをする場面もみられるようになっていた。

予定の6回の実施を終え、その後すぐに就労につながることはなかったようだが、「つながり」さんの担当者から、その方はより働く意欲を持つようになり、積極的に就労へ向けて進んでいると聞いている。

受け入れさせていただいた期間、我々が具体的に何をしたということはあまりなかったが、 ご本人の気持ちの変化の小さな手助けになっただけでも、取組を実施した意義があったと考えている。

理事長コメント

これからの社会福祉法人は、事業所にいる知的障がい者の福祉を考えるだけでなく、地域社会の中で求められていることに対しても、積極的にかかわっていくことが大切だと考えます。地域における公益的な取組は、お互いの理解を深め、広くは、共生社会の実現につながることを実感しました。(荒岡倫子 理事長)

団体詳細

法人名 社会福祉法人遠江学園
本部所在地 静岡県浜松市北区三方原町1771-1
法人理念 ・私たちは、自然との共生・地球環境の保全に寄与し、資源の循環を目指します
・私たちは利用者さんの自己実現のために、一人ひとりにしっかり寄り添い、声なき声をくみ取ります
・私たちは職員一人ひとりが法人の一員であることを自覚し、社会人として常に研鑽を積んでいきます
認可年月日 平成9年10月13日
経営施設種別 多機能型事業所(就労B、生活介護)、就労継続支援B型事業所、共同生活援助事業所
事業内容 障害福祉サービス事業の経営
職員数(パート含) 50名
年間収益(法人全体) 211百万円
掲載以外に実施している公益的な取組 福祉避難所として浜松市と契約を結んでいる
連絡先 担当者 杉原章哲
TEL 053-430-1238
FAX 053-430-1228
Email hikumano@tootoumi.or.jp
URL http://tootoumi.or.jp/